VRChat公式アプデ解説:Safety Center、音声刷新、アバター同期はどう変わる?【10月8日付】
2026年10月8日付のVRChat開発者アップデート(日本時間10月9日投稿)を解説します。処分理由を確認するSafety Center、Steam Frameの性能修正、アバター同期や音声まわりの開発状況が主な話題。公式発表時点での提供段階と注意点を整理したあと、フォーラムの反応を紹介します。

今回のアップデートを解説
以下は公式発表時点の内容です。提供段階は項目ごとに記載しています。
Safety Center:処分の理由と、制限される機能を確認
Safety Centerは、アカウントの状態や過去の違反、現在受けている制限を確認するための新しい画面です。発表時点では近日追加予定とされ、処分を受けた利用者が理由を理解しやすくする狙いが説明されました。
あわせて、違反に応じた「機能単位」の制限を導入する方針も示されています。例として、アバターに関する違反なら、アカウント全体を一時停止する代わりに、特定のアバターへの変更や使用を一時的に制限するケースが挙げられました。すべての違反でアカウント停止を廃止する、という発表ではありません。
一部の違反についてはクライアント内から異議申し立てができる予定です。停止中のアカウントでも、ワールドに入る前にSafety Centerが表示されるとしています。紹介画像の処分例は表示テスト用で、実際の違反と処分の対応表は公開されていません。
Steam Frame:単体動作の性能修正はOSベータで提供
Valveと協力し、VRChatを単体で動かした際のGPU性能を想定以上に落としていたSteamVR/ドライバーの問題を修正したと説明しています。発表時点ではSteam Frame OSのベータチャンネルで利用でき、安定版にも近く届ける見込みとしていました。
これは単体動作時の性能修正の案内です。PC向けビルドやPC専用アバターの単体対応が新たに決まった、という意味ではありません。PC向けビルドの質問と返答は、後半の反応欄で紹介します。
同期パラメーター:滑らかに変わる時間を作者が調整する案
いまのパペット操作では、メニューで変えた同期パラメーターの値が自分には即座に反映され、他人には時間をかけて滑らかに変わって見えます。検討中の変更は、この補間時間をパラメーターごとに設定できるようにし、自分と他人の見え方をそろえるものです。主にfloat型のパラメーターが対象とされています。
発表時点では検討段階で、アバター作者から影響や懸念を募っています。既存アバターへの大きな影響は想定していないとしつつ、他の同期関連の変更と同じリリースにまとめたい、という説明でした。
音声刷新:機能完成の初期段階に達し、実地テスト中
音声処理の作り直しは、対応する全プラットフォームで初期の機能完成段階に到達し、小規模から大規模のインスタンス、音楽イベント、複雑なUdonワールドなどでテストしていると報告されました。発表は開発状況の説明で、この投稿だけで全利用者へ配信済みとは判断できません。
控えめなノイズキャンセル、自動ゲイン調整の設定、ノイズゲートの選択肢などを整えるほか、一部には従来の動作を残すLegacy設定も用意する方針です。裏側のマルチスレッド化などにより、重いアバターの読み込みで画面が引っかかった際の音声切れを改善する狙いも説明されています。
VRCRaycast v1.1:トリガーを検出する設定を追加予定
開発中のv1.1では、トリガーコライダーにレイを当てるか選べる「Collide With Triggers」を追加する予定です。従来のv1.0はトリガーを検出しません。また、結果を反映するTransformを割り当てず、パラメーターの値だけを出す使い方も可能にするとしています。既存コンテンツへの影響を避けるため、コンポーネントのバージョンとして選ぶ形です。
他のプレイヤーの判定形状も、足元の球からカプセルへ
将来の変更として、他のプレイヤーの物理判定を足元の球から、自分のプレイヤーと同じカプセル形状へそろえる計画が紹介されました。Udonのトリガーイベントの一貫性を高め、アバターのVRCRaycastが他人の足元だけを検出する問題にも関わる変更です。
公式は、特定の判定形状を前提にした既存ワールドへ影響する可能性を挙げています。一般的な部屋の出入りやゲームロビーのトリガーは影響しにくいとの見立てですが、作者へ互換性に関する意見を求めています。
そのほか:インドネシア語対応とVRCtoberの案内
メニューの対応言語にインドネシア語が加わったと案内されました。写真、音楽、アバターの絵や寸劇などを投稿する「#VRCtober26」の企画も紹介されています。AI利用については専用アンケートと別の説明スレッドへ誘導し、この開発者アップデートの返信欄での意見募集とは分けています。
海外の反応15件を紹介
- 1:海外VRChatユーザー
色やマテリアルをfloatで切り替えるアバターを作ってるんだけど、境目の値だと自分と他人で見た目が違うことがある。これも補間で直るのかな? もう1年以上気になってる。
- 2:海外VRChatユーザー
それは補間では直らない。8bitのミニfloatによる問題だから、その用途なら直接ブレンドツリーを使うといいよ。
- 3:海外VRChatユーザー
最近のUI、昔からのVRChatとずいぶん違うよね。平たくなって遊び心が減った感じがする。名前を隠したら、VRChatの画面だって分からないかも。
- 4:海外VRChatユーザー
機能ごとに制限するのはいいね。軽い違反でもゲームごと追い出されるより、ずっと公平に感じる。
- 5:海外VRChatユーザー
Safety Centerは歓迎。でも、本当に大事なのは実際の対応じゃない? 通報への返事が定型文だけで終わることも多い。7月に予告された安全対策の続報も知りたい。
- 6:海外VRChatユーザー
違反した、だけじゃなくて「何をしたのが、どの規約に当たったか」が分かるといいな。長い法律文じゃなく、1〜2行の説明で十分なんだ。
- 7:海外VRChatユーザー
前に絵文字が理由で1週間BANされたけど、どれが対象だったか分かったのは解除後だった。自分では誤判定だと感じてるし、理由を詳しく見られるなら助かる。
- 8:海外VRChatユーザー
Steam FrameでPC版を単体で動かす可能性はある? 大きなワールドが厳しくても、外出先で友だち1〜2人に会う使い方はできそう。技術的に無理なのか、時間の問題なのか知りたい。
- 9:VRChat公式>>8
VRChat公式:変換レイヤーやVRの入出力、起動方法など、技術的な理由は複数ある。最小構成での性能テストも特に良くなかった。開発時間の優先順位を考えると、近いうちの公式対応は期待しないでほしい。
- 10:海外VRChatユーザー
今のブレンドツリーで滑らかにする方法は手間がかかるから、補間を調整できるならうれしい。VRCRaycastでアバターを使ったレーザータグが作れそうなのも楽しみ。
- 11:海外VRChatユーザー
ワールド作者としては、トリガーをアバターから探せるようになるのが気になる。罠やびっくり演出を避けたり、パズルの仕掛けを見つけたりする道具が作れてしまう。
- 12:海外VRChatユーザー>>11
そこは見落としてた。トリガー込みの検出は、プレイヤーのレイヤーに限定した方がいいのかな。
- 13:海外VRChatユーザー>>11
応急処置ならサイト側の設定、もう少し丁寧にやるならトリガーごとのタグかな。ワールド作者がレイヤーマスクを分けて指定できる方法もありそう。
- 14:海外VRChatユーザー
音声まわりは、ワールド制作向けにもほしい機能があるんだ。声の出る位置やエフェクトを変えたり、話しているかや音量をUdonから取れたりするといいな。
- 15:海外VRChatユーザー
AIアンケートとは別に、開発でAIをどう使っているかも説明されるのかな? 自分もLLMは使うけど、公開するものには慎重でいたい。
編集部ひとこと
編集部:全部ログイン禁止よりも、問題が起きた機能だけ制限する考え方は納得しやすいです。でも、どこを直せばいいか分からないままだと困るので、短い理由説明には期待したいところ。新機能の話から、罠を見抜けてしまう心配へつながるのも、ワールド作者ならではの視点ですね。
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